「役割相続」という視点
実際には1年余り先の話になりますが、私は生まれて初めての遺言書作成に着手する予定です。
遺言書の内容は何年か前から考えており、最初の頃は息子2人に平等に分けるべきと考えていました。
でも、平等にこだわった遺言が原因で逆に争族を引き起こす結果になったという話をどこかで見聞きしたことがあり、平等に分けることに疑問を感じるようになりました。
ある日、上級相続診断士の資格制度を運営している一般社団法人 相続診断協会の代表理事である小川 実氏が、「法定相続から役割相続へ」という考えを提唱していることを知りました。
「法定相続」はご存知かと思いますが「役割相続」は聞き慣れない言葉ですよね。
小川氏によると、これは
社長と平社員の給料が同じではないように、家業を継いだり、家に貢献したきょうだいにはそれなりの財産を受け継いでもらうという考え方
とのことです。
この新たな視点に触れ、妙に納得した私は、遺言書作成の時に実践してみようと考えています。
我が家の場合
例えば、現在私が行っている実家の墓の管理や、兄の保護者の役割は、息子のどちらかが引き継ぐことになります。
さらに、私は自分の死後、小樽にある実家の墓には入らず、札幌で納骨堂を契約するつもりでいるため、一時的に墓と納骨堂の2ヶ所の管理をさせることになるかもしれません。
(実家の墓は、ある条件が揃えば墓じまいする予定のため、もしかしたら納骨堂の管理だけになっているかもしれませんが)
おそらく、どちらのケースもお願いするのは長男になると思うので、法定相続割合に基づく単純な平等分割は適切ではないと感じています。
役割に応じて相続分を調整することは、負担の公平性という観点でも合理的な判断だと考えるようになりました。
遺言作成に向けた課題
問題は、将来どの程度の財産を残せるかという点です。
現時点では予測が難しい部分もありますが、残された財産の中で、役割と負担を見据えた合理的な配分をするよう、自分なりに心がけて遺言書を作成しようと思っています。

