今回の話の背景
私には1学年違いの兄がいます。
といっても、兄は遅生まれ、私は早生まれのため、実年齢は2歳違いです。
兄には知的障害があり、20歳の時から障害基礎年金を受給しています。
母が入退院を繰り返すようになった頃のことです。
兄妹だけで生活する場面を想像した時、互いの収入だけでは生活が成り立たないということに気づき、兄を当時の実家から車で1時間ほどの場所にある施設へ入所させました。
それ以来、毎年お盆と年末年始には兄を帰省させるようにしています。
ただ、施設の利用者も高齢化が進み、現在60歳の兄でさえ若手に分類される状況だそうで、感染症リスクを極力減らすという方針で、帰省時に公共交通機関が使えません。
過去に施設内で新型コロナのクラスターが発生したこともあり、感染症対策には敏感なんだろうと思います。
初の後継は施設までの送り迎え
実は私、昨年9月に車を手放したくらい、車の運転が嫌いです。
事故を起こしたとか危ない目にあったとかではないんですが、自分の運転に自信が持てないんですよね。
兄の帰省や何かの用事でどうしても車が必要な時はレンタカーを利用しますが、年々、運転そのものが恐怖になってきています。
雪がなくて明るい時間帯であればまだいいんですが、夜や雪道の運転は恐怖以外の何物でもありません。
そこで今回初めて、車で約10分の距離に住んでいる長男に、兄の送り迎えをお願いしました。
将来、私が兄の保護者として動けなくなった場合、長男に役割を引き継ぐことになるので、今のうちから施設と何らかの形で関わってもらった方がよいと考えたのも理由の一つです。
今後も、将来引き継がなければならないものは、無理のない範囲で関わらせていこうと思っています。
念には念!?
ただし、長男はもともと風邪をひきやすい体質で、当日になって対応できなくなるリスクがゼロではないので、実はこっそりレンタカーの予約をしています。
当日キャンセルの場合、基本料金の半額が発生しますが、これも保険料だと割り切ることにしました。
兄は帰省を楽しみにしているので、こちらの都合で中止になるのは何としても避けたいんですよ。
最悪の場合は、私の運転だと、自宅から施設まで片道2時間半の「決死のドライブ」をするつもりです。

